「三密」回避 タクシー相乗り出社の実証実験 新型コロナ

「三密」回避 タクシー相乗り出社の実証実験 新型コロナ
公共交通機関を使った通勤ラッシュのいわゆる「三密」を避けるため、社員がタクシーに相乗りして出社する実証実験が始まりました。
これはKDDIとタクシー会社などが13日から始めたもので、7人乗りのタクシー10台で出社と退社の際に社員を送迎します。

出社の場合、社員が前日のうちにアプリを使って希望の乗車場所や到着時間を申請すると、AIが複数の社員を乗せる効率的なルートを作成し、知らせます。

13日朝は社員が指定された時間に乗車場所で待っているとタクシーが到着し、20分ほど移動したあと、別の社員が乗り込んで都内の本社に向かいました。

利用した30代の女性社員は「今は週に2、3回出勤していますが、朝の電車は混んでいてストレスを感じます。タクシーを利用することで快適に出勤できてよかったです」と話していました。

来月7日まで行われる今回の実験では、会社が費用を負担し、社員の感想などを分析して実用化するかどうかを検討するとしています。

KDDIビジネス開発部の松浦年晃グループリーダーは「在宅勤務を取り入れていても必ず出社しなければいけない人がいる。そういう人も安心して通勤できるように今回の実験をしっかり検証し実用化を目指したい」と話していました。