全米4割以上の州 経済活動再開を中断や制限 新型コロナ

全米4割以上の州 経済活動再開を中断や制限 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者が急増しているアメリカでは、感染拡大に歯止めをかけようと、経済活動を再開させる動きを中断したり、再び制限したりする州が全米の4割以上の州にのぼっています。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、11日に報告された全米の新たな感染者の数は6万1352人となりました。

南部フロリダ州では、これまでで最も多い1日当たりおよそ1万5000人の感染者が報告されたほか、およそ7000人が入院していて、医療機関の能力を圧迫する事態になっています。

感染が拡大している州の中には、これまで進めてきた経済活動再開の動きを見直したり、次の段階に進むことを中止したりする動きが出ています。

こうした動きは、全米50州のうち、少なくとも21州に広がり、南部テキサス州やフロリダ州では知事がバーや飲食店の営業を再び制限する命令を出したほか、中西部や南部の一部の州では、経済活動の段階的な再開を一時、中断しています。

ただ、南部や西部の州では宗教的な集会がきっかけとなって感染が広がったケースが報告されたほか、ミシガン州では今月4日の独立記念日の週末に開催されたパーティで集団感染が起きていて、経済活動を制限するだけでは不十分だという声もあがっています。

テキサス州のアボット知事は、このまま感染が拡大すれば再び外出を制限する必要が出てくると警告していて、住民に対し、感染防止対策を徹底するよう促しています。