薬の価格改定 新型コロナで見送りの声強まるも調整続く見通し

薬の価格改定 新型コロナで見送りの声強まるも調整続く見通し
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国が定める薬の価格をめぐり与党内では、新型コロナウイルスの影響で、適正な市場価格の調査は難しいとして、来年度の改定は見送るべきだという声が強まっているのに対し、政府は、規模を縮小して調査したうえで、改定するかどうか判断するとしていて、調整が続く見通しです。
国が定める薬の価格について、政府は、市場価格を適切に反映し、医療費の抑制につながるよう、2年に1度だった改定を来年度から毎年行うことにしています。

改定に先立つ市場価格の調査について、日本医師会などは、新型コロナウイルスの影響で、取引価格が例年とは違った状況にあるうえ、医療機関に調査に応じる余裕はないなどとして、見送りを求めています。

与党内からも「現状では適正な調査は難しい」として、来年度の改定は見送るべきだという声が強まっています。

これに対し政府は、医療費の抑制は先送りできない重要な課題だとして、規模を縮小したうえで、予定どおり秋に調査を行う方針です。

ただ、価格の改定を行うかは、調査結果を見て判断するとしていて、調整が続く見通しです。