「大阪モデル」黄色信号点灯 若者と夜の街の対策強化

「大阪モデル」黄色信号点灯 若者と夜の街の対策強化
大阪府内では、新型コロナウイルスの感染が、「大阪モデル」で、府民に警戒を呼びかける黄色信号の基準に達しました。大阪府は、12日夜、黄色信号を点灯させるとともに、夜の街で若者の感染が広がっているとして、感染防止の呼びかけの強化や、繁華街のミナミに、臨時の検査場を設置することを決めました。
大阪府では12日、新たに32人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、このうち、感染経路がわからない人も21人にのぼり、府が独自に設けた「大阪モデル」で、府民に警戒を呼びかける黄色信号が点灯する基準に達しました。

これを受けて大阪府は、12日夜、対策本部会議を開き、黄色信号を点灯させて、府民への呼びかけを強化することを決めました。

具体的には、「3密」で唾液が飛び交う環境を避けることや、府が定めた「感染防止宣言」のステッカーのないバーや、キャバクラ、ホストクラブなどの利用の自粛を求めるとしています。

また、夜の街で若者の感染が広がっているとして、特に20代を中心とする大学生などに対し、▽換気の悪い狭い空間での大声での飲食を控えることや、▽大皿から直接料理をとることやお酌や回し飲みは行わないこと、▽感染予防の対策をとっている店を利用することを呼びかけます。

さらに、感染の多い地区で、街頭での呼びかけを行うほか、繁華街のミナミに臨時の検査場を設置することも決めました。

また、府民に広く警戒を呼びかけるため大阪 浪速区の通天閣と吹田市の万博記念公園にある太陽の塔を、それぞれ黄色にライトアップすることも決めました。

吉村知事は感染拡大の防止と社会経済活動の両立を図る考えを改めて示したうえで「夜の街の関連で、若者の感染が広がっているのが見えてきている状況なので、感染の震源地をピンポイントで抑えていく」と述べました。