尖閣周辺の警備担う巡視船乗組員 ショーパブで新型コロナ感染

尖閣周辺の警備担う巡視船乗組員 ショーパブで新型コロナ感染
感染者の集団=クラスターが発生した鹿児島市のショーパブに行き、新型コロナウイルスに感染しているのが確認された石垣海上保安部の40代の職員が尖閣諸島周辺の領海警備を担う巡視船の乗組員だったことが、関係者への取材で分かりました。
沖縄県石垣市にある石垣海上保安部の40代の男性職員は、巡視船の修理のために鹿児島を訪れていました。

滞在中、感染者の集団=クラスターが発生した鹿児島市のショーパブに行っていて、今月4日、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。この職員は関係者への取材によりますと、尖閣諸島周辺の領海警備を担う巡視船の乗組員だということです。

また、この職員と同じショーパブに行っていた鹿児島海上保安部の巡視船の乗組員2人も感染が確認され、この巡視船も尖閣諸島周辺に派遣されているということです。

海上保安本部は船の消毒を行ったほか、感染者と接触した可能性のあるほかの乗組員に対し、ホテルや自宅に待機するよう指示を出したということです。

尖閣諸島周辺では、中国当局の船が領海のすぐ外側にある接続水域内を89日間連続で航行していて、この間に領海侵入を繰り返すなど活動を活発化させています。

領海警備を担う巡視船の乗組員に感染者が出たことについて、海上保安本部は「コメントできない」としていますが、関係者によりますと、現時点で業務に支障は出ていないということです。