アメリカ南部や西部の州で死者増加が顕著に 新型コロナ

アメリカ南部や西部の州で死者増加が顕著に 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者の急増が続くアメリカでは、南部や西部の州で死者の増加が顕著になってきていて、感染の拡大が深刻さを増しています。
ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで9日に報告された新たな感染者の数は、およそ6万3000人と、これまでで最も多くなりました。

感染者が急増するとともに南部や西部の州では死者の数が増えていて、1週間平均の1日当たりの死者は、テキサス州でおよそ42人と先月1日と比べて2倍に、フロリダ州はおよそ48人で1.6倍に、アリゾナ州ではおよそ42人と2.6倍に増加しています。

1日当たりの死者数は、アメリカ全体では減少傾向にあり、トランプ大統領は状況は改善していると主張しています。

しかし、感染者数は急増しており、医療機関の能力を超える州も出てきていることなどから、この傾向が続けば8月には、これまでで最も多かった4月の水準を超えると予測する専門家もいます。

トランプ政権で新型コロナウイルス対策にあたるアンソニー・ファウチ博士は「死者数が以前より少ないからといって、安心はできない」と各州に感染対策の強化を訴えていますが、感染の拡大に歯止めはかかっておらず、状況は深刻さを増しています。