WHO 新型コロナ 飛まつより小さい粒子で感染の可能性も

WHO 新型コロナ 飛まつより小さい粒子で感染の可能性も
WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスについて、せきやくしゃみなどで出る飛まつより小さい粒子でも感染する可能性は除外できないとしながらも、人との間に距離が取れない時にはマスクをするなど、従来どおりの対策が重要だと呼びかけました。
新型コロナウイルスの感染経路についてWHOの技術責任者バンケルコフ氏は10日、スイスのジュネーブの本部で開いた記者会見で、「混み合っていて、換気が十分にできておらず人々が長時間過ごしている場所で、『エアロゾル』化した微粒子が浮遊する可能性がある」と述べ、飛まつより小さい粒子でも感染する可能性は除外できないという認識を示しました。

そのうえで、感染を防ぐためには手洗いや人との間に距離を取ること、距離が取れない時にはマスクをすることなど、これまでWHOが呼びかけてきた対策を続けることが必要だと述べました。

また、中国で新型コロナウイルスが広がった経緯についてテドロス事務局長は、国際的な調査団の先遣隊として2人の専門家が中国に向かっていることを明らかにしました。

新型コロナウイルスの発生源と感染ルートを巡って、中国は調査を行うこと自体には合意したものの、いつ、どのように行うかについては決まっておらず、今回の訪問で何らかの合意ができるのか注目されています。