コロナ感染防止図り 社会経済活動の段階的な引き上げ目指す

コロナ感染防止図り 社会経済活動の段階的な引き上げ目指す
東京都では10日、2日続けて200人を超える新型コロナウイルスの感染が確認されました。政府は、PCR検査の積極的な実施などを柱とした接待を伴う飲食店での感染対策を実行して、二次感染の防止を図る一方、緊急事態宣言を出す状況にはないとして、社会経済活動の段階的な引き上げを目指すことにしています。
新型コロナウイルスの新たな感染者は10日、東京都で243人とこれまでで最も多くなり、2日続けて200人を超え、全国の1日の感染者数は4月24日以来、400人を超えました。

西村経済再生担当大臣と東京都の小池知事は10日夜会談し、クラブなど接待を伴う飲食店での感染対策をまとめました。

対策はPCR検査の積極的な実施や、保健師の増員などによる保健所の体制強化のほか、ガイドラインの徹底を事業者に求め、利用者にも、守っていない店を控えるよう呼びかけることが柱となっています。

政府としては東京都などと連携して対策を実行して、二次感染の防止を図る方針です。

一方で政府は、緊張感をもって状況を注視するとしていますが、重症者が少なく医療提供体制は確保されているとして、緊急事態宣言を再び出す状況にないという姿勢を変えていません。

このため、都道府県に対して、接待を伴う飲食店への休業要請は当面求めず、あくまで事業者の自主的な感染防止策を後押ししながら、社会経済活動の段階的な引き上げを目指すことにしています。