サッカーJリーグ 観客入れ開催 岡山でJ2の試合 11日以降はJ1も

サッカーJリーグ 観客入れ開催 岡山でJ2の試合 11日以降はJ1も
サッカーJリーグは10日から政府の方針に従って最大5000人まで観客を入れて試合を開催することになり、J2の1試合が岡山市で行われました。
Jリーグは先月下旬に公式戦を再開したあと、観客を入れずに試合を続けてきましたが、国がイベントの開催制限を緩和したことを受け、10日から最大5000人まで、観客を入れて試合を開催します。

その最初の試合となるJ2のファジアーノ岡山とギラヴァンツ北九州の試合が岡山市で行われ、およそ2300人が訪れました。

サポーターはマスクを着用し、スタジアムの入り口では検温と手の消毒を行い、3席ずつ空けるよう定められた座席に座って試合を観戦しました。

飛まつや接触による感染を防ぐため、大声を出したり歌を歌ったりする応援は制限されたため、サポーターは選手たちのプレーをじっと見つめながら、チャンスのたびに後押しの気持ちを込めた拍手を送っていました。

試合はファジアーノが0対2で敗れ、サポーターからは観戦できたことを喜ぶ一方で、慣れない応援方法への戸惑いも聞かれました。

50代の男性は「声を出さない応援は初めてで、最後まで慣れなかった。サポーターの戸惑いが選手にも伝わって、苦しい試合展開になったのかもしれない」と話していました。

また、友人と訪れた20代の女性は「応援に制限はあったものの、生で見ると迫力があり、楽しかった」と満足そうに話していました。

11日以降は、首都圏などでのJ1の試合も制限を設けたうえで観客を入れて行われます。

選手「気持ちの高ぶりあった」

ファジアーノ岡山のフォワード、上門知樹選手は試合後のオンライン会見で、「ピッチに入ったときから雰囲気が違うと感じた。サポーターがいるといないとでは全く違う。きょうは負けてしまったので、次は勝ち点3を届けたい」と話していました。

また、ディフェンダーの濱田水輝選手は「観客がいて気持ちの高ぶりがあった。サポーターの思いは伝わったが結果で応えられず、申し訳ない」と肩を落としていました。

サポーター「涙が出そうに」

ファジアーノ岡山のサポーターでこの日を待ちわびていた岡崎志保さんは試合後、「応援はしづらかったけれど、選手を間近に感じることができた。負けたのはすごく悔しい」と話していました。

また、一緒に訪れた母の早織さんは「スタジアムに入って緑の芝を見たときにやっと戻ってきたと感じた。涙が出そうになった」と感慨深げでした。