ウイグル族の人権めぐる米の制裁 中国政府「対抗措置とる」

ウイグル族の人権めぐる米の制裁 中国政府「対抗措置とる」
アメリカのトランプ政権が、ウイグル族の人たちの人権侵害に関わったとして、中国の新疆ウイグル自治区の地元政府のトップらへの制裁措置を発表したことに対し、中国政府はウイグル族をめぐる問題で言動が悪質なアメリカ人らを対象に、対抗措置をとると発表しました。
アメリカのポンペイオ国務長官は9日、声明を発表し、ウイグル族の人々らを大勢拘束するなど深刻な人権侵害に関わったとして、中国の新疆ウイグル自治区のトップ、陳全国書記ら合わせて3人の幹部と、その家族にアメリカへの入国を禁じると発表しました。

また、アメリカ財務省も陳書記など3人に元幹部を加えた、合わせて4人を対象に、アメリカ国内の資産の凍結やアメリカ人との取り引き禁止の制裁を科すと発表しました。

これに対し、中国外務省の趙立堅報道官は10日の記者会見で「アメリカの行為は、中国の内政に著しく干渉するもので、断固反対し、強く非難する」と述べたうえで、中国としてウイグル族をめぐる問題で言動が悪質なアメリカの組織や個人に対し、同様の対抗措置をとると明らかにしました。

そのうえで「アメリカには間違った決定をすぐに撤回するように促す。勝手なことをするなら、断固反撃する」と述べ、けん制しました。

アメリカのトランプ政権は、新疆ウイグル自治区の問題に加えチベット自治区や香港の問題など、中国が核心的利益と主張する問題で制裁などを次々に発表し、これに中国が対抗措置をとるなど、激しい応酬が続いています。