「もうやめてくれ」4年続けて農地の被害を受けた農家は…福岡

「もうやめてくれ」4年続けて農地の被害を受けた農家は…福岡
k10012507561_202007101021_202007101023.mp4
市内の広い範囲が水につかった福岡県久留米市では、4年連続で農地が泥水につかり、大きな被害を受けた農家の男性が厳しい現状を訴えています。
久留米市は野菜を中心に農業が盛んですが、今回の豪雨では広い範囲で田畑が水につかり、大きな被害を受けました。

このうち久留米市北野町の香月勝昭さん(41)は3.5ヘクタールの農地でパクチーを生産しています。今回の豪雨で76棟の農業用ハウス、すべてが泥水につかりパクチーが出荷できなくなりました。被害額は少なくとも1000万円にのぼるとみられています。

香月さんが今月8日にドローンで撮影した動画では一面が水につかり、農地と道路の境目が見えなくなっています。香月さんの農地が水につかる被害は4年連続です。

この一帯には筑後川に流れ込む支流の陣屋川が流れています。大雨で筑後川の水位があがると、支流への逆流を防ぐために水門が閉じられますが、支流の水があふれ、周囲が水につかる被害が続いているということです。香月さんは去年までの浸水被害を受け、水を防ぐブロック塀をあらかじめかさあげしていましたが、今回はそれを上回る水が流れ込みました。

香月さんは「毎年の被害でもうやめてくれという気持ちです。筑後川が大雨を受けきれていないので、抜本的な改修が必要ではないか」と話していました。

さらに、泥水につかった農地は乾燥させたあと消毒する必要があり、再び農産物を収穫できるまでに少なくとも3か月はかかります。香月さんの農地では従業員など9人が働いていて、厳しい経営を迫られるとしています。今回は新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んでいた外食向けの野菜の需要が戻り始めたやさきの被害でした。

香月さんは「新型コロナウイルスと豪雨のダブルパンチの被害から農家が前を向けるよう、行政には次の作付けのための支援をお願いしたい」と話していました。