藤井聡太七段 「棋聖戦」第3局敗れる タイトル獲得は持ち越し

藤井聡太七段 「棋聖戦」第3局敗れる タイトル獲得は持ち越し
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将棋の藤井聡太七段が八大タイトルの1つ「棋聖戦」五番勝負の第3局で渡辺明三冠に敗れ、史上最年少でのタイトルの獲得は今月16日の第4局以降に持ち越されました。
藤井聡太七段(17)は史上最年少で挑む初めてのタイトル戦「棋聖戦」の五番勝負で、タイトルを持つ渡辺明三冠(36)を相手にここまで2連勝してタイトル獲得に王手をかけています。

第3局は9日午前9時から東京で行われ、藤井七段は積極的な攻めを見せましたが渡辺三冠の的確な指し回しによる反撃を受け、午後7時12分、142手までで投了に追い込まれました。

藤井七段は2勝1敗となり、史上最年少でのタイトルの獲得は次回以降に持ち越されました。「棋聖戦」五番勝負の第4局は今月16日に大阪で行われます。

師匠の杉本八段「渡辺棋聖が一枚上手」

藤井聡太七段が渡辺明三冠に敗れたことについて、藤井七段の師匠、杉本昌隆八段は「渡辺棋聖が強かった気がしました。藤井七段も非常にうまく指している気がしましたけど、渡辺棋聖が一枚上手でしたね」と振り返ったうえで、「藤井七段も前の2局とほぼ同じように指していて、タイトルのかかった一番とは思えぬ踏み込みのよさだった。渡辺棋聖がかなり用意周到に対策を練ってこられたことがうかがえました」と指摘しました。

そして、「いい将棋を指してくれたらタイトルをいずれ取ることは既定路線ですから、どんどん経験を積んで強くなってもらいたい。次勝てばタイトルを取るということに変わりないですし、次回に期待したいです」と話していました。

渡辺三冠「結果に満足して次に向かいたい」

対局のあと、勝った渡辺三冠は「状況が苦しかったので、決めてきたことはどんどん指して思い切っていこうと思っていました。作戦が当たったところがあるので、結果に満足して次に向かいたいなと思います」と対局を振り返りました。そのうえで、「とりあえず1つしのぐことができたので、依然としてカド番ですけれども、この勢いで来週も頑張ればいいのかなと思います」と話していました。

藤井七段「途中からミス 次につなげられたら」

敗れた藤井七段は「ふだん通りではありましたが、途中からミスが出てしまったのは実力かなと思います。きょうの将棋の内容を反省して、その次につなげられたらと思います。第4局がすぐにあるので、いい状態で臨めるようにしたいなと思います」と話していました。

鈴木大介九段「本当にギリギリの戦い」

控え室で対局の検討を続けた鈴木大介九段は、最後の最後まで難しい将棋だったとしたうえで、「指し手も最新の形で、どこまで定跡か分からず、すごいなと思って見ていましたけれど、本当にギリギリの戦いだったと思います」と振り返りました。

勝った渡辺三冠については「さすが渡辺さんだと思いました。底力がすごいなと思うのと同時に、後手番で勝ったというのが大きい。五番勝負で2勝1敗で、次は渡辺さんは先手ですから、シリーズとしては大変面白くなったかなと思います」と話していました。

また、藤井七段の敗因については「やっぱり時間が少なくなって、受けて勝負するところで受け損なったところがいくつかあったかなと思います。どれもきわどいので調べてみないと分かりませんが、そんな気がしています」と指摘していました。