東京の新規感染者200人超 警戒強める医療機関 新型コロナ

東京の新規感染者200人超 警戒強める医療機関 新型コロナ
新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、1日で200人を超えた東京都。医療機関も警戒を強めています。
東京 北区の「東京北医療センター」は、感染症の指定医療機関ではありませんが、協力病院として軽症や中等症の患者を中心に受け入れてきました。

ピーク時の4月には最大で34人の患者を受け入れ満床状態になりましたが、その後、患者は減少。先月上旬からは新型コロナウイルスの入院患者がゼロとなりましたが、下旬に入って再び増加し始めました。

現在は20代から70代の患者11人が入院しています。それでも重症者はおらずベッドに空きもあり、ひっ迫した状況ではないといいます。

ただ今後、高齢者などに感染が拡大して重症者が大幅に増えると医療体制がひっ迫しかねないとして警戒を強めています。

東京北医療センターの宮崎国久医師は「比較的若い世代に感染者が多いことと、症状が悪化する前に早めにPCR検査が行われ早期に治療できるようになったことで、重症化する患者は少なくなった。ただ今後、重症化しやすい高齢者や基礎疾患がある人に感染が広がることを懸念している。新規感染者が1日200人以上出たのは驚きで、今後さらに増加すると医療体制がひっ迫するおそれもあり心配だ」と話しています。