東京メトロ すべての車両に抗ウイルス加工 新型コロナ

東京メトロ すべての車両に抗ウイルス加工 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、東京メトロはすべての車両の座席や手すりなどを抗ウイルス成分の薬剤でコーティングする対策を始めました。
東京メトロは、新型コロナウイルスの感染防止対策として、所有するすべての車両2720両について、来月中旬までに抗ウイルス加工を施すことにしています。

9日、東京 足立区の車両基地で、抗ウイルス成分の薬剤を噴霧する作業が報道陣に公開され、作業員が専用の機材を使って1両当たりおよそ10分ほどの時間をかけ、座席のシートや手すり、それに窓ガラスなど乗客が触れる可能性がある部分にくまなく薬剤を吹きつけていました。

東京メトロによりますと、この抗ウイルス剤は人体に影響がないとされる銀イオンが主な成分で、新型コロナウイルスへの効果は確認されていないものの、インフルエンザウイルスや大腸菌などへの効果はあり、半年から1年程度は効果の持続が見込めるということです。

東京メトロ車両部の杉山勝車両課長は「第2波がすぐそこまで来ていると思うので、安心して鉄道を利用してもらえるよう対策をしっかり行いたい」と話していました。