ユナイテッド航空 最大4割の人員削減計画 新型コロナ影響

ユナイテッド航空 最大4割の人員削減計画 新型コロナ影響
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アメリカの大手航空会社、ユナイテッド航空がことし10月以降、最大で従業員の4割にあたる、3万6000人の人員削減を計画していることを明らかにしました。新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が戻らないなか、大規模な人員削減が航空各社に広がることも予想されます。
ユナイテッド航空は8日、従業員らに宛てた通知で、今後の人員削減の計画を明らかにしました。

それによりますと、対象はパイロットや客室乗務員などで、最大で全従業員の4割にあたる、3万6000人を削減する可能性があるとしています。

また、通知では「自主的ではない一時帰休を求めることになる」としたうえで「旅客需要が戻らないなか、適正な人員規模を再検討せざるをえない」として、大規模な人員整理は避けられないとしています。

感染拡大による航空需要の激減で、アメリカの航空会社各社は、政府の支援で融資を受けていますが、その条件は「9月いっぱいは強制的に人員削減をしないこと」となっていて、ユナイテッド航空では人員削減の時期を10月1日以降としています。

欧米では経済活動を再開する動きが続いていますが、感染の再拡大もあり、航空需要の回復のペースは鈍く、こうした大規模な人員削減が今後、各社に広がるのではないかとみられています。