スペイン北東部カタルーニャ州でマスク義務づけ 新型コロナ

スペイン北東部カタルーニャ州でマスク義務づけ 新型コロナ
スペイン北東部のカタルーニャ州は、一部で新型コロナウイルスの感染が広がっているとして、州内全域で屋外、屋内を問わず、マスクの着用を義務づけると発表しました。
カタルーニャ州のトラ州首相は、8日、中心都市のバルセロナを含む州内全域について、9日から屋外、屋内を問わず、マスクの着用を義務づけると発表しました。従わない場合は100ユーロの罰金を科すとしています。

スペインでは、屋外であっても、人どうしが1.5メートルの間隔を保てない場合はマスクの着用が全国で義務づけられていますが、カタルーニャ州はこの対策をさらに強めた形です。

カタルーニャ州では、バルセロナからおよそ130キロ内陸にあるリェイダ県の一部で、農場や高齢者の施設を中心に感染が広がり、7日までの2週間で500人以上が感染しました。

州政府は今月4日から通勤などを除いて、住民の出入りを原則禁止していますが、急増する患者を受け入れるために地域の中心的な病院の敷地には仮設のテントも設置されるなど医療現場はひっ迫してきているということです。

スペインは今月から、日本などEU=ヨーロッパ連合以外の国からも観光客の受け入れを始め、感染拡大で大きな打撃を受けた観光業の回復を目指しています。

しかし、人気の観光地であるバルセロナのあるカタルーニャ州で感染が広がっていることで観光への影響も懸念されます。