政治

「あす予定どおりイベント開催制限緩和」官房長官 新型コロナ

東京都内で新たに224人の新型コロナウイルスの感染が確認されたことについて、菅官房長官は、医療提供体制はひっ迫しておらず、再び緊急事態宣言を出す状況にはないとしたうえで、10日予定どおり、イベントの開催制限を緩和する考えを示しました。
東京都内では9日、新たに224人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、1日に確認された数としては、これまでで最も多くなりました。

これについて、菅官房長官は、午後の記者会見で「クラブなど接待を伴う飲食店での協力を得つつ、濃厚接触者などに積極的に検査を受けてもらっており、検査数も3000件を上回り、感染者も39歳以下の若い人が8割を占めている」と述べました。

また、東京都の医療提供体制について、「ピーク時に向けて確保している3300の病床に対し、入院患者は増加傾向にあるものの444人だ。重症の方は減少傾向で6人となっており、医療提供体制はひっ迫している状況にはない」と述べ、再び緊急事態宣言を出す状況にはないという認識を重ねて示しました。

さらに、10日予定している、イベント開催時の人数制限を今の1000人から5000人に緩和することについて、「状況に照らして、感染防止策をしっかりとったうえで、予定どおり行うという考え方に変わりはない」と述べました。

そして、菅官房長官は「引き続き、警戒感を持って感染状況を注視しつつ、自治体とも緊密に連携して、3つの密の回避など新しい生活様式の定着や業種別ガイドラインの順守の徹底、それに、積極的・重点的な検査の実施などを通じて感染拡大防止と社会経済活動の両立にしっかり取り組んでいきたい」と述べました。

そのうえで、記者団が新しい生活様式の定着を目指すとする方針を見直す考えはないか質問したのに対し、「現時点では考えていない」と強調しました。

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