プロ野球 観客などへの感染予防対策 新ガイドライン発表

プロ野球 観客などへの感染予防対策 新ガイドライン発表
プロ野球が10日から観客を入れて試合を行うのを前に、NPB=日本野球機構は、観客などへの新型コロナウイルスの感染予防の対策をまとめた新たなガイドラインを発表しました。
プロ野球は先月19日に開幕し、これまで無観客で試合を行ってきましたが、10日からは最大5000人まで観客を入れる予定で、NPBは8日、観客などへの感染予防の対策を盛り込んだ新たなガイドラインを公式ホームページで公開しました。

ガイドラインでは、入場時に観客全員に検温を行い、体温が37度5分以上だったり、マスクを着けていなかったりした場合は入場できないと定めています。

また、観客どうしの飛沫感染や接触感染を防ぐため応援のしかたを制限していて、
▽大声を出したり応援歌を歌ったりすること、
▽ハイタッチや、
▽肩を組んだり飛び跳ねたりしながらの集団での応援、
▽トランペットなどの鳴り物を使うこと、
▽ジェット風船やタオルを振り回しての応援などを禁止しています。

また、人との距離を十分確保し、密接、密集を避けるため自分の席を離れてボールを取りに行かないよう呼びかけています。

このほか、感染者が出た場合に座席の位置を把握するため、観客にはチケットの保管や座席をスマートフォンのカメラで撮影するよう呼びかけ、感染が確認された場合は球団が座席の位置をホームページなどで公表し、近くの座席を購入した人に連絡するとしています。

飲食物の販売については、アルコール飲料も可能としていますが、酒に酔って大声を出すことを避けるため、「今月中は販売を控えることを推奨する」としていて、実際に販売するかは球団ごとに地元自治体と相談のうえ判断するとしています。

また、個別の包装やふた付きの容器で料理を提供することが望ましいとしたうえで、金銭のやり取りは必ずトレーを介するよう求めています。