流通大手イオン 3月~5月決算 539億円の最終赤字

流通大手イオン 3月~5月決算 539億円の最終赤字
流通大手イオンのことし3月から5月までの3か月間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う店舗の臨時休業や営業時間の短縮の影響で、最終的な損益が539億円の赤字になりました。
イオンが発表した、ことし3月から5月までの3か月間の決算によりますと、売り上げにあたる営業収益は2兆762億円と、去年の同じ時期に比べて1.9%減少し、最終的な損益は539億円の赤字になりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、スーパーマーケットでは、一斉休校や外出自粛の拡大で自宅で過ごす人が増えたことにより、食品の販売が大きく伸びました。

一方で、国内外のショッピングモールでは、店舗の臨時休業や営業時間の短縮の影響でテナント賃料を減免したことなどから特別損失を計上し、最終的な損益が赤字になりました。

この時期の決算としては、比較ができる2009年2月期以降では過去最大の最終赤字だということです。

イオンは、先月からはショッピングモールなどの売り上げが回復しつつあるとしていますが、来年2月までの1年間の業績については、「国内外の今後の感染状況と、それに伴う業績の見通しの検討を進めている」として、ことし4月時点で発表した予想を据え置きました。