長野 上高地への国道3か所で土砂崩れ 往来できず

長野 上高地への国道3か所で土砂崩れ 往来できず
大雨の影響で観光地の上高地に向かう国道では、長野県内の3か所で土砂崩れが発生しました。この国道は岐阜県側でも雨量規制のため、7日から通行できなくなっていて、上高地とその周辺との間で往来ができなくなっています。
長野県の松本建設事務所によりますと、松本市内から上高地に向かう国道158号線で8日未明から3か所で土砂崩れが発生したということです。

このうち建設事務所が8日午前4時すぎに、松本市内の交差点付近で撮影した写真では、大量の土砂で道路がふさがれている様子が確認できます。

建設事務所が土砂の撤去作業を進めているということです。

国道158号線は長野県側と岐阜県側のそれぞれから上高地に向かう区間で、いずれも7日から雨量規制で通行止めになっていて、上高地とその周辺との間で往来ができない状態になっています。

上高地 宿泊施設に300人余滞在 連絡取れる

松本市は対策本部会議を開き、観光地の上高地と周辺との間で行き来できなくなっているものの、宿泊施設に滞在している人とは連絡が取れていることなどが報告されました。

午前11時から開かれた松本市の対策本部会議には、各部局の幹部などが参加し、観光地の上高地とその周辺との間が国道158号線で起きた土砂崩れのため行き来できなくなっていることが報告されました。

宿泊施設には宿泊客や従業員など合わせて300人余りが滞在していますが各施設と連絡は取れていて、食料も数日分は確保されているということです。

県などが詳しい状況の確認や土砂の撤去作業を進めています。

このほか松本市によりますと、市内を流れる鎖川にかかる赤坂橋の付近で堤防が川の流れで数メートルほど浸食されたり、住宅の敷地に土砂が流れ込んだりしていますが、人や住宅への被害は確認されていないということです。

松本市の臥雲義尚市長は、「松本市は広いのでそれぞれの地域で災害が起きている可能性を頭に入れながら対策に取り組んでほしい」と述べたうえで、あすにかけても雨の予報が出ていることから避難所に宿泊する人を想定して要員を確保するよう指示しました。

“梓川の水量 危機感感じた”

上高地の玄関口、松本市安曇の宿泊施設「渓流荘しおり絵」の従業員、齊藤雄太さん(35)は、「目の前を流れる梓川の水量は今まで見た中でいちばん多く、危機感を感じました。土砂崩れの現場に向かう車両を見ましたが、いつ近くで土砂崩れが起きてもおかしくないと感じています」と話していました。

中の湯温泉旅館 食料備蓄には余裕

上高地の玄関口、松本市安曇にある宿泊施設「中の湯温泉旅館」の社長、小林清二さんによりますと、国道158号など旅館に通じる3つの道路が土砂崩れや雨量規制でいずれも通れなくなっているということです。
現在、旅館には宿泊客2人と従業員13人がいますが、食料の備蓄には余裕があり、すぐに困ることはないということです。

小林さんは「この旅館で働いて43年になりますが、これほどの雨の量を経験したのは初めてです。山の斜面が崩れて大量の土砂が川に流れ込んでいて驚きました。急しゅんなところなのでこのような被害が出るのはやむをえない面もありますが、これ以上雨が降らずに通常どおり営業ができるようになってほしいです」と話していました。