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新型コロナウイルスの影響で日本を訪れる外国人旅行者が大きく減ったことから、ことし5月の日本の旅行収支は224億円の黒字にとどまり、去年の同じ月と比べて黒字額は91.7％の大幅な減少となりました。

財務省が発表した国際収支統計によりますと、外国人旅行者が国内で宿泊や買い物に使った金額から日本人旅行者が外国で使った金額を差し引いた、ことし5月の日本の旅行収支は、224億円の黒字でした。

去年の同じ月と比べて黒字額は2477億円、率にして91.7％減り、4か月連続の減少となりました。

日本政府観光局の推計で、5月に日本を訪れた外国人旅行者は去年の同じ月より99.9％少ない、わずか1700人にとどまり、国内の消費が急激に落ち込んだためです。

また、日本企業が海外の子会社から受け取った配当や利子などの稼ぎを示す第一次所得収支は2兆434億円の黒字でした。

海外子会社の業績の悪化により配当金の受け取りが先送りされたことなどがから、黒字額は去年の同じ月に比べて2489億円減りました。

この結果、日本が海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示す、ことし5月の経常収支は1兆1768億円の黒字で、黒字額は4543億円、率にして27.9％減少しました。