カヌーで救出も 住民どうしで助け合う 大規模浸水の熊本 人吉

カヌーで救出も 住民どうしで助け合う 大規模浸水の熊本 人吉
今月4日に球磨川の水があふれ、大規模な浸水被害が起きた熊本県人吉市の住民がスマートフォンで撮影した映像には、腰の辺りまで水につかりながら、住民どうしで懸命に助け合う様子が映し出されています。
球磨川に程近い人吉市下青井町で、今月4日の朝に住民がスマホで撮影した映像には茶色く濁った水が大人の腰より上まで来ていて、住宅に取り残された住民を近所の人がカヌーを使って救出する様子が記録されています。

救助した女性を乗せて、住民が必死にパドルをこぎますが、水の流れが強く、なかなか前に進みません。

水が浅くなった場所まで、なんとかたどりつくと、救助を待っていた家族がほっとした表情を浮かべていました。

同じように女性の夫も救出されています。

救助された2人は、この地区で青果店を営む60代の夫婦で、午前7時ごろ、あっという間に店舗兼住宅の2階まで水につかったということです。

救助された女性は、隣接する村に住む次女に携帯で助けを求めたものの、次女は水が深くてたどりつけず、近所にあるアウトドア会社の経営者がカヌーで救助に駆けつけたということです。

水が引いたあと、救助された夫婦は親族や友人の手を借りて流れ込んだ泥をかき出したり、壊れた家財などを運び出していました。

救出されたうちのひとり、井上雅子さん(66)は「救助された直後も体の強張りが取れず生きた心地がしませんでした。ここからどうやって再建していくか、まだ見当もつきませんが、一歩一歩進んでいきたい」と話していました。

また、井上さんの次女の、岩崎清佳さん(35)は「両親が無事に戻ってきたときには本当に感激しました。後片づけも友人が助けてくれていて、周囲の力のおかけでなんとか前を向けています」と話していました。