京都 祇園の舞妓2人 6月下旬コロナ感染 すでに退院も経路不明

京都 祇園の舞妓2人 6月下旬コロナ感染 すでに退院も経路不明
京都の花街の1つ「祇園甲部」の舞妓2人が、先月下旬に新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。2人はすでに退院しましたが、感染経路は分かっていないということです。
「祇園新地甲部組合」の発表によりますと、同じ置き屋に所属する10代の舞妓2人が、先月下旬に味覚に違和感があるという症状を訴え、検査を受けたところ陽性が確認されました。

濃厚接触者は、同じ置き屋の舞妓や髪結いの美容院の関係者などおよそ20人ですが、検査の結果、全員陰性でした。

感染経路は分かっていないということです。

2人の舞妓の症状は軽く、すでに退院して実家に帰っているということです。

京都の花街では、先月1日からお茶屋などの営業を再開しています。

その際、客との距離を1、2メートル保つことや、返杯や回し飲みはしないなど、感染防止対策をとっているということです。

組合は7日、2人の感染を発表した理由について「花街は『いちげんさんお断り』の文化で、不特定多数の客が訪れる場所ではない。顧客とは連絡が可能なので、公表は不要だと考えていたが、問い合わせが多くあったので発表した」と説明しています。

そのうえで、組合として感染防止対策をいっそう徹底していくとしています。