米の感染者 300万人に迫る 死者13万人超「非常に深刻」 コロナ

米の感染者 300万人に迫る 死者13万人超「非常に深刻」 コロナ
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アメリカでは新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、感染者数は300万人に迫り、亡くなった人は13万人を超えました。トランプ政権で感染対策に携わる専門家は、経済活動の再開が感染の再拡大につながったとしたうえで「非常に深刻な状況だ」として、早急な対策の必要性を訴えました。
ジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、日本時間正午現在のアメリカの感染者数は293万5008人で、亡くなった人は13万284人と13万人を超えました。

状況は南部や西部の州で深刻で、テキサス州やカリフォルニア州では、多い日で1日に1万人前後の感染者が確認され、フロリダ州ではこの2週間で、累計の感染者数が10万人から20万人と2倍に増えています。

これについてトランプ政権で感染対策に携わるアンソニー・ファウチ博士は、NIH=アメリカ国立衛生研究所のビデオ会議で、一部の地域での早期の経済活動の再開が、感染者の急増につながったという見方を示したうえで「非常に深刻な状況で、すぐに対策をとるべきだ」と述べて、早急な対策の必要性を訴えました。

一部の州では再開したレストランやスポーツジムを、再び閉鎖する措置を取るところも出ていますが、感染拡大のスピードは衰えておらず歯止めはかかっていません。

一方、ファウチ博士はアメリカで開発中のワクチンについて、早ければ年末から来年のはじめにかけて、効果や安全性を確認できるという見通しを明らかにしました。

ただ「免疫がどれくらい持続するかはまだわかっていない。ある程度の防御効果はあると予想されるが期間には限りがあるだろう」と述べ、接種は1度きりではなく、インフルエンザのワクチンのように、繰り返し必要になる可能性があるという見解を示しました。