仏 マクロン大統領が内閣改造 経済回復や地球温暖化対策

仏 マクロン大統領が内閣改造 経済回復や地球温暖化対策
フランスのマクロン大統領は、2年後の大統領選挙を前に内閣改造を行い、経済相を留任させたほか、新しい環境相の権限を強化することで、新型コロナウイルスによって深刻な打撃を受ける経済の回復や地球温暖化対策に力を入れていく姿勢を示しました。
フランスでは、先月行われた統一地方選挙で与党が大敗したあと、3日、内閣が総辞職しました。

これを受けて、マクロン大統領は、新型コロナウイルス対策で重要ポストを務めたカステックス氏を新しい首相に任命したうえで6日、内閣改造を行いました。

この中では、ルメール経済相を留任させ、新型コロナウイルスで深刻な打撃を受ける経済の回復を引き続き担わせるほか、与党議員で環境政党出身のバルバラ・ポンピリ氏を環境相に任命し、家庭の省エネ対策を進めるため、より権限を持たせて住宅政策も担当させることで、地球温暖化対策に力を入れていく姿勢を示しました。

2年後の大統領選挙での再選を目指すマクロン大統領としては、支持率が35%程度に低迷する中、今回の内閣改造を通じて、感染拡大の影響を受けた国内経済の立て直しや環境対策を急ぎたい考えです。