フランス ルーブル美術館が再開 新型コロナで約4か月休館

フランス ルーブル美術館が再開 新型コロナで約4か月休館
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フランスでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休館していたルーブル美術館が6日、およそ4か月ぶりに再開しました。ウイルス対策のため、見学はマスクの着用や事前の予約が必要で感染を警戒しながらの再開となりました。
フランスのパリにあるルーブル美術館は6日、およそ4か月ぶりに再開しました。

ウイルス対策のため、11歳以上の人はマスクの着用が求められているほか、事前に時間を指定して予約することが必要です。
最も混雑する、名画「モナリザ」が展示されている部屋では、見学者が間隔をとるための印が床につけられているほか、館内は見学者どうしが混じり合わないよう、進行方向が決められています。

フランス北部から親子5人で訪れた家族は、「子どもたちが芸術に触れるいい機会だと思ってきました。マスクをつけると暑くて快適ではありませんが、大丈夫です」と話していました。
美術館を訪れる人の7割以上は外国人観光客でしたが、これまで多くを占めてきたアメリカや中国などからは現在、入国できないことから、美術館ではフランス語の案内を無料で実施するなど、フランス人向けのサービスにも力を入れています。
美術館によりますと、初日の予約は7400人ほどで、去年の同じ時期の2割程度にとどまるということです。

マルティネス館長は、「人が少ないルーブルを訪れる、いいチャンスです。夕方にはモナリザの部屋で、一人きりになることもあるかもしれません」と話していました。