英独の新車販売 いずれも3割超える減少 影響長期化懸念

英独の新車販売 いずれも3割超える減少 影響長期化懸念
イギリスやドイツの先月の新車販売台数は、いずれも3割を超える減少となり、経済活動が再開しても回復のスピードは遅く、自動車産業への影響は長期化することが懸念されています。
6日に発表されたイギリスの新車販売台数は14万5000台余りで、前年の同じ月を34.9%下回りました。

6月に入って販売店の営業が徐々に再開されたことで、89%の減少だった5月に比べるとマイナスの幅は縮小したものの、依然として大きな落ち込みとなりました。

業界団体は「先月の販売の多くは3月以前に注文されていた可能性があり、需要の強さは見られない。自動車はほかの商品に比べて回復が遅れている」とコメントしています。

また、ヨーロッパ最大の自動車市場であるドイツでも、先月の新車販売台数が32.3%減少して22万台余りにとどまりました。

このほか、スペインがマイナス36.7%、イタリアがマイナス23.1%と大幅な減少が続く一方、フランスは1.2%のプラスとなり小幅ながら上昇に転じました。

ヨーロッパでは経済活動が再開しても、主な市場の多くで車の販売の回復のペースは遅く、自動車産業への影響は長期化することが懸念されています。