インド 新型コロナ感染者69万人超 世界で3番目に多く

インド 新型コロナ感染者69万人超 世界で3番目に多く
新型コロナウイルスの感染拡大が続くインドで新たに2万4000人以上の感染が確認されて、感染者の数が69万人を超え、ロシアを抜いて世界で3番目に多くなりました。
インド政府によりますと、新型コロナウイルスの感染者が現地時間の6日午前8時までの24時間に、新たに2万4248人確認され、これまでに感染した人が69万7413人、死亡した人は1万9693人となりました。

アメリカ、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、インドの感染者数は、ロシアを抜いてアメリカとブラジルに次いで世界で3番目に多くなりました。

インド政府は、感染者のうち死亡した人の割合は3%以下で、人口100万人当たりの感染者数も欧米などに比べて低く抑えられているとして、経済の回復を優先する方針で、先月から外出制限を大幅に緩和して経済活動を本格的に再開させています。

さらに、観光業が大きな打撃を受けていることから、3月中旬以降閉鎖していた世界遺産のタージマハルなどの観光地について、6日から再開させる方針を示していましたが、タージマハルの周辺で感染者が増えているとして再開は見送られました。

一方、首都ニューデリーや商業都市ムンバイなど感染者が多い都市部を中心に、医療体制がひっ迫していると指摘されていて、地元政府は検査体制を拡充するとともに、軽症の患者を受け入れる隔離施設を整備するなど病床の確保を急いでいます。