「緊急事態宣言考えず 市中感染の広がり分析」西村経済再生相

「緊急事態宣言考えず 市中感染の広がり分析」西村経済再生相
新型コロナウイルスの新たな感染者が東京都で連日100人を超えていることについて、西村経済再生担当大臣はNHKの「日曜討論」で、現時点で緊急事態宣言を再び出すことは考えていないものの、市中感染が広がっていないか注意深く分析を進めていく考えを示しました。
この中で西村経済再生担当大臣は、新型コロナウイルスの新たな感染者の数は3月下旬から4月上旬にかけての水準で、高い緊張感を持って警戒すべきだと指摘しました。

そのうえで「医療体制もひっ迫していないことからすると、今の時点で緊急事態宣言の発出は考えていない。ただ、知らないところでクラスターがないか、市中感染が広がっていないか、注意深く分析を進めなければならない」と述べました。

また、政府の専門家会議を発展的に移行させるとして新たに設置した分科会の初会合を6日にも開きたいとしたうえで「一つの大きなテーマはPCR検査をどの範囲までどう広げていくのか。どの範囲を行政の費用でやるのか議論していく」と述べ、PCR検査の拡充の在り方について議論を進める考えを示しました。

また、尾身茂分科会長は、接待を伴う飲食店など感染リスクが高いところにPCR検査などを集中させ、対策にメリハリをつけるべきだと指摘しました。

一方、避難所での対策について尾身氏は「感染者が1人出れば、さらに複数の感染者がいると考える必要がある。検査を含め、対策を早く取ることが極めて重要だ」と述べました。