「キャリア官僚」採用試験 2か月余遅れで実施 新型コロナ影響

「キャリア官僚」採用試験 2か月余遅れで実施 新型コロナ影響
新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた国家公務員の「総合職」の採用試験が、当初の予定より2か月余り遅れて、5日、行われています。
いわゆる「キャリア官僚」となる国家公務員「総合職」の採用試験は当初、4月に1次試験が予定されていましたが、感染拡大で2度にわたって延期され、5日、全国37か所の会場で行われています。

東京 豊島区の大正大学では、午前9時の試験開始のおよそ1時間前から受験生たちが集まり、会場に入っていきました。

人事院によりますと今年度の申し込み者数は1万6730人で、今の試験制度が導入された2012年度以降、最少となっています。

25歳の女性は「試験の延期でモチベーションを維持するのが難しかった。原子力規制庁で核のセキュリティーに取り組みたいので、精いっぱい頑張りたい」と話していました。

23歳の男性は「産業の下支えとなる仕事に関わりたい。国家公務員は表には出ないが、国の発展のために重要な職業だと考えているので努力したい」と話していました。

国家公務員「総合職」の最終合格者は、筆記や面接を行う2次試験を経て、来月21日に発表される予定です。