東京2日連続100人超「この傾向が続くこと考えないと」専門家

東京2日連続100人超「この傾向が続くこと考えないと」専門家
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東京都内で2日連続、100人以上の感染が確認されたことについて、日本感染症学会の理事長で、東邦大学の舘田一博教授は「2週間前に休業要請が解除されて人が動き出し、感染者が増加傾向になっている。この間、新たな対策がとられていないので、この傾向が続くことを考えないといけない」と話しています。
現在、感染が確認されるのは若い人が多いため、3月から4月に感染者が急増した時期とは異なり病床はひっ迫していないということですが、舘田教授は「感染者は確実に数が増えていて感染経路が追えない人も一定数見られている。感染した若者が元気な状態で歩き回り、お年寄りなどリスクの高い人たちに広がっていくと、再び医療崩壊という事態に直面するおそれもある。同じような状況が続くと非常に危険だ」と述べ、警戒の必要性を強調しました。

そして、今後求められる対策について、「3密を避けること、手や指の消毒、マスクを正しいときに使うことで感染はかなり抑えられるが、それができない環境の中で広がることが改めてわかってきた。今回は感染が広がっている地域や業種が分かっているためポイントをしぼった対策を立てやすいともいえる。補償をしたうえでクラスターが起きているある地域の特定の業種に休業を要請するなど、具体的な対策を考える重要な時期に来ている」と指摘しています。