農林水産物と食品の輸出額 5月 5か月ぶりにプラスに

農林水産物と食品の輸出額 5月 5か月ぶりにプラスに
新型コロナウイルスの影響で減少していた農林水産物と食品の輸出額が5月に、5か月ぶりにプラスに転じ、前の年より3%増えました。
農林水産省によりますと、ことし5月に輸出された農林水産物と食品は総額で671億円となり、前の年の5月よりも3.1%増えました。

輸出額が前の年を上回るのは去年12月以来、5か月ぶりです。国や地域別の輸出額をみますと中国が160億円で26.8%増加し、香港が158億円で20.9%、台湾が67億円で32.9%増えました。

その一方で、新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカが29.7%減って64億円、EU=ヨーロッパ連合が25.7%減って25億円などとなりました。

品目別の輸出額では鶏の卵が去年の3倍に増えたほか、コメが55%、りんごが12%増えるなど、各地の日本食レストランなどが休業する中でも、家庭で消費される品目が伸びました。

ただ、ことし1月から5月までの輸出額は3363億円で、去年の同じ時期と比べ7.2%減少しています。

農林水産省は輸出は当面、伸び悩み、厳しい状況が続くとみて、輸出の拡大につながる設備投資を補助するなど支援を行う方針です。