エアアジア・ジャパン 来月から国内線の運航再開

エアアジア・ジャパン 来月から国内線の運航再開
中部空港を拠点とするLCC=格安航空会社のエアアジア・ジャパンは、新型コロナウイルスの影響で全便を運休していましたが、来月から国内線の運航を再開することになりました。
エアアジア・ジャパンは、中部空港を拠点に運航する国際線と国内線、合わせて3路線について、4月に緊急事態宣言が出されてからすべての便を運休していました。

会社は先月、全国で移動の自粛が緩和され、今後、需要の回復が見込めるとして、来月1日から国内線のすべての路線で運航を再開すると発表しました。

再開するのは、中部空港と札幌や仙台を結ぶ便で、運航本数は通常の半分程度となります。また、ことし4月に開設する予定が延期になっていた中部空港と福岡を結ぶ路線は、来月1日からの就航を決めました。

運航再開にあたっては、出発ごとに客室の消毒作業を行うほか、飲み物や食事の販売を取りやめるなど感染防止対策を強化するとしています。

一方、中部空港と台湾の台北を結ぶ国際線は、引き続き運休します。

エアアジア・ジャパンの広報担当の藤井俊志さんは、記者会見で「格安航空会社は価格が重要で、ようやく利便性のある価格で販売できるタイミングにきた。感染対策をしっかりとって運航したい」と述べました。

国内のLCC 運航再開の動き広がる

国内のLCC=格安航空会社では、先月、県境をまたぐ移動の自粛が全国で緩和されたことを受けて、運航を再開する動きが広がっています。

関西空港などを拠点に国内22路線を運航するピーチ・アビエーションは現在、国内線の50%程度を減便としていますが、今月22日以降は通常の運航本数に戻します。

また、成田空港を拠点とするジェットスター・ジャパンも一部の路線で減便を続けるものの、今月23日以降は国内23路線のすべてで運航を再開させます。

LCCは大手より安い価格でチケットを販売し、高い搭乗率を維持することで利益を確保するビジネスモデルです。

運航再開にあたって各社は感染防止対策を強化することにしていますが、夏の旅行シーズンに向けてどの程度まで搭乗率を回復させることができるのか注目されます。