新型コロナきっかけ 地方移住を決断 生活や働き方の見直し進む

新型コロナきっかけ 地方移住を決断 生活や働き方の見直し進む
コロナで増える地方移住。北海道で豊かな暮らしを。新型コロナウイルスがきっかけで生活や働き方を考え直す人が増え、本州の都市部から北海道に住まいを移す動きが広がっています。

オンライン移住イベント 大人気

先月行われたオンラインの移住促進イベント。
74の地方自治体と自分にあった移住先を探す6500人が参加しました。
道内からも7つの自治体がまちをPR。

イベントを企画した会社の担当、梶陽子さんは「テレワークが一般的に浸透したのが高い関心のいちばんの理由。都会にいなくても働き、暮らせる手応えを感じた人が多かったのでは」と話しています。

受け入れる地域にもメリット

オンラインイベントに参加した自治体の一つ、深川市。
100坪の市有地を980円で提供するなど、以前から移住促進に力を入れてきました。

移住定住サポートセンターの仲西康至さんは、新型コロナウイルスの感染拡大から移住に関する問い合わせが増えているといいます。

深川市への移住を検討している大阪在住の浜田智則さんは、「大阪ではスーパーマーケットでの買い占めも多かった。人が少ないところでのびのびと暮らしたい」と話します。

深川市の仲西さんは、地方移住には移住する人だけではなく、受け入れる地域にもメリットがあると話します。

「新しいことを取り組んでいる人が来れば街は元気になる。子どもたちも農業だけではなく、たくさんの業種の社会見学ができ、学びの機会も増える」

理想のワークライフバランスを

先月下旬、北見市にやってきたのは東京の会計事務所で働く西村貴子さん。
ことし8月にも移住しようと、新居を探しに来ました。

東京での生活は通勤に時間がかかり、以前から災害などのリスクが高いと感じていました。

そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大で会社が完全テレワークを可能に。
背中を押され、北見市への移住を決断しました。

新たな職場は、北見市が整備したサテライトオフィスです。
月額1万5千円で利用でき、テレワークに必要なインターネットやオンライン会議の環境も整っています。
この施設は家や学校からも近いため、今まで以上に仕事に励むことができると西村さんは言います。
「通勤時間などのストレスを別のことに向けられたら、もっと豊かな生活ができる」と話す西村さん。

理想のワークライフバランスを北見で実現しようとしています。