EU 域外からの渡航制限を解除 日本やカナダなど14の国対象

EU 域外からの渡航制限を解除 日本やカナダなど14の国対象
EU=ヨーロッパ連合は、新型コロナウイルス対策として続けてきた、EU域外からの渡航制限について日本など14か国を対象に7月1日から解除することで合意し、フランスやギリシャなど一部の加盟国は、渡航者の受け入れに乗り出しました。
観光の立て直しにつなげたい考えですが、制限解除の対象の中には日本のように海外への渡航中止を勧告している国もあり、本格的な往来の再開には、まだ時間がかかりそうです。
EUはことし3月以降、原則禁止してきた域外からの渡航について、7月1日から日本や韓国、カナダなど14の国を対象に制限を解除することで合意しました。

これを受けて、フランスやギリシャなど一部の加盟国は、これらの国からの渡航者の受け入れを原則認め、ウイルスの感染拡大で深刻な打撃を受ける主要産業の観光の立て直しにつなげたい考えです。

ただ、イタリアは域外から入国した人には、2週間の自主隔離措置を引き続き義務づけるとしています。

また、制限解除の対象となった国のうち、日本やニュージーランドなどは政府が国民に海外への渡航中止を勧告しています。
旅行会社「ジャルパック」のフランスのパリ支店では、すでに8月末までの日本からの観光ツアーを中止しているということです。

例年、9月にかけての時期は日本から多くの観光客が訪れますが、「どちらかの渡航が解除されても、どちらかが解除されなければ、旅行としては成立しない。厳しい状況が続く」と話していて、本格的な往来の再開には、まだ時間がかかりそうです。