政府の専門家会議廃止の経緯で質疑 衆院厚労委

政府の専門家会議廃止の経緯で質疑 衆院厚労委
新型コロナウイルス対策をめぐって、衆議院厚生労働委員会の閉会中審査が開かれ、政府の専門家会議が廃止されることになった経緯などについて質疑が行われました。
この中で、立憲民主党の阿部知子氏は、新型コロナウイルス対策を話し合う政府の専門家会議が廃止されることについて「病院経営のひっ迫の問題もあり、専門家会議から、もっと発言してもらいたかった」と述べたうえで、尾身茂副座長に、発表前に知っていたのか質問しました。

これに対し、尾身副座長は「専門家会議を発展的に移行するということは十分知っていた。私が記者会見で『驚いた』と言ったのは、西村経済再生担当大臣がほぼ同じ時に会見をして、廃止を発表したことについてだ」と述べました。

また、日本維新の会の藤田文武氏は、新たに設置される分科会の情報公開について「大阪府の専門家会議は動画を公開している。ニュアンスも含めて経緯を明らかにすることで、国民の理解が深まる」と指摘しました。

これに対し、宮下内閣府副大臣は「会議全体を公開することは適切ではないと考えている。発言者名を明らかにした『議事概要』を公開するという、専門家会議の扱いを踏襲する」と述べました。

このほか委員会では、医療機関の従事者などを対象にした1人当たり最大20万円の慰労金について、厚生労働省の担当者は来月下旬の支給開始を目指していることを明らかにしました。