エアバス 1万5000人削減へ 生産が計画より4割減る 新型コロナ

エアバス 1万5000人削減へ 生産が計画より4割減る 新型コロナ
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ヨーロッパの大手航空機メーカーエアバスは、新型コロナウイルスの影響で航空機の需要が落ち込んでいることから、従業員1万5000人を減らす計画を明らかにしました。
エアバスは30日、ドイツやフランス、イギリスなど各地の拠点で来年夏までに合わせて1万5000人の従業員を減らすと発表しました。

この理由についてエアバスは、航空機の生産が感染拡大の影響で計画より4割少なくなっていて、需要の回復に時間がかかると見込まれることから、こうした状況にあわせた対応が必要だとしています。

フォーリCEO=最高経営責任者は、声明の中で、「航空業界はこれまでに経験したことのない最も深刻な危機に直面しており、会社を維持してこの状況から抜け出さなくてはならない」として、人員削減に踏み切ることへの理解を求めています。

世界では経済活動を再開する動きが広がっていますが、国際線の乗客数が感染拡大前の水準に回復するまでには4年かかるとの見方もあり、航空機産業への影響が長期化することに懸念が強まっています。