シンガポールで総選挙 新型コロナ対策などが争点

シンガポールで総選挙 新型コロナ対策などが争点
シンガポールで、5年ぶりとなる総選挙が30日告示されました。シンガポールでは、新型コロナウイルスの新たな感染者が連日100人以上確認されていて、選挙戦では現政権の感染対策や経済対策などが争点になるとみられます。
シンガポール政府は、国内の感染拡大を一定程度抑えられたとして、6月から経済活動を本格的に再開させたほか、国民に現金を2回給付したうえで、先月23日、議会を解散すると発表し、総選挙に踏み切りました。

告示日の30日、与党「人民行動党」のリー・シェンロン首相は立候補を届け出たあと、記者団に対し、「国難のさなかで、国が直面する課題を解決する選挙だ」と述べました。

選挙管理委員会によりますと、30日は93の議席に対し、192人が立候補を届け出たということです。

シンガポールでは、「人民行動党」による事実上の一党支配が続く中、ことしの経済成長の見通しが大幅に下方修正されるなど、経済の先行きが不透明になっていて、選挙戦では現政権による感染対策のほか、雇用の創出などの経済対策や外国人労働者の待遇の改善などが主な争点になるとみられます。

投票は7月10日に行われます。