住宅着工 2か月連続で10%超える落ち込み 新型コロナ影響か

住宅着工 2か月連続で10%超える落ち込み 新型コロナ影響か
先月全国で着工された住宅の戸数は、注文住宅を示す「持ち家」が大きく落ち込んだことなどから、去年の同じ月と比べて12%余り減少しました。10%を超える落ち込みは2か月連続で、新型コロナウイルスの影響で、着工に向けた手続きが滞ったことが要因とみられます。
国土交通省によりますと先月、全国で着工された住宅の戸数は6万3682戸で去年の同じ月と比べて、12.3%減少しました。

住宅の着工戸数が減少するのは11か月連続で、10%を超える落ち込みは2か月連続です。

内訳を見ますと、注文住宅を示す「持ち家」の落ち込みが大きく、20.7%減って1万9696戸となりました。

「持ち家」の着工戸数が20%以上減少するのは、消費税率が5%から8%へ引き上げられた影響を受けた平成26年12月以来、5年5か月ぶりです。

また、賃貸アパートなどの「貸家」は、8.1%減って2万4040戸、「分譲住宅」は7.6%減って1万9602戸でした。

国土交通省は、「5月は全国で緊急事態宣言が出ていたため、持ち家を中心に着工に向けた手続きが滞ったケースがあるとみられる。今後も新型コロナウイルスの影響で減少傾向が続くのではないか」としています。