北海道 新たに11人感染確認 10人超えは2日連続 新型コロナ

北海道 新たに11人感染確認 10人超えは2日連続 新型コロナ
北海道では、29日、11人が新たに新型コロナウイルスに感染し、このうち昼間にカラオケをする3つの店で集団感染が相次いでいる小樽市では新たに3人が確認され、店の関係者で感染した人は合わせて36人となりました。
北海道では29日、新たに札幌市の50代の介護職員の女性2人と80代から90代の男女5人の合わせて7人、そして小樽市で70代の女性2人と80代の男性、石狩地方の90代女性の合わせて11人の感染が確認されました。

道内の感染者が10人を超えるのは2日連続で、緊急事態宣言が解除されてから初めてです。

小樽市によりますと、3人は、クラスター=集団感染が発生した昼間にカラオケができるスナック3店舗の、いずれかの関係者です。

3人のうち70代の女性2人は利用客、80代の男性が店の経営者の濃厚接触者で、いずれも症状は重くなく、会話もできるということです。

また、29日までに3つの店舗の関係者、合わせて36人の感染が確認されたということです。

小樽市保健所の田中宏之医療業務担当部長は「いずれも感染経路が追えていて市中感染は起きていないと考えられるが、感染者を受け入れる病床数が埋まりつつあり、今後の感染拡大に備えて市内の受け入れ態勢を強化していく」と述べました。

一方、札幌市の7人は全員、西区の老人ホーム「かがやき八軒」の入所者や介護職員、それにデイサービスの利用者で、いずれも症状が軽いか症状がないということです。

市は集団感染が発生したとして現地に対策本部を設置し、感染経路の特定などを進めています。

札幌市保健所の三觜雄所長は、「高齢者の感染は重症化リスクが高いので、いままで同様、可能なかぎり医療機関に入院できるよう感染拡大防止に努めたい」と述べました。

これで、北海道内の感染者は延べ1250人、このうち死亡したのは99人で、治療を終えた人は延べ1054人になりました。