オンライン診療を視察 初診認める時限的措置を検証へ 厚労相

オンライン診療を視察 初診認める時限的措置を検証へ 厚労相
医療機関での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、利用が広がっているオンライン診療の現場を加藤厚生労働大臣が視察し、現在、時限的な措置として認めている初診からのオンライン診療について課題がないか、検証を行う考えを示しました。
加藤厚生労働大臣は29日午前、神奈川県川崎市にある診療所を訪れ、インターネットを使って患者の診療を行う「オンライン診療」の活用状況を視察しました。

オンライン診療をめぐって政府は、医療機関での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため時限的な措置として、ことし4月から、初回の診療から認めています。

視察の中で、診療所の医師は加藤大臣に対し、初診でのオンライン診療の課題について「大きな問題はないが、患者の情報が無い中で、どこまでの診断を行っていいかわからず、『直接、一度来てください』となってしまうことがある」などと説明していました。

視察を終えた加藤大臣は、記者団に対し「オンラインか対面かではなく、全体として、医療機関の健康や病気への対応力を上げることが大事だ。今回の時限的な措置については、3か月ごとに検証することになっているので、検討会を7月末から8月上旬ごろに開催して検証作業をスタートしたい」と述べました。