テニス全米オープン 車いすの部一転開催 国枝が考え述べる

テニス全米オープン 車いすの部一転開催 国枝が考え述べる
テニスの全米オープンの車いすの部について、新型コロナウイルスの感染予防を理由に中止が発表された後、一転して開催が決まったことを受けて、車いすテニスの国枝慎吾選手が自身の考えを述べました。
ことし8月31日に開幕するテニスの四大大会の1つ、全米オープンをめぐっては、新型コロナウイルスの感染予防のため、関係する人数を制限する必要があるとして、いったん車いすの部の中止が発表されました。

しかし、その後、IPC=国際パラリンピック委員会や一部のトップ選手から車いすの選手に対する差別にあたると抗議が相次いだことを受けて、主催者が一転して開催することを決めました。

これについて、車いすテニス男子で世界ランキング1位の国枝選手は、28日行われたテニスのイベントの後の記者会見で「健常者のテニスに比べたらマーケットがまだまだ小さいので、僕は差別とは思わなかった」と話し、車いすテニスの認知度や人気の観点から主催者の当初の判断に理解を示しました。

そのうえで、開催されることになった全米オープンへの出場については「世界ランキングに反映されるポイントがつくならば、参加するつもりだが、アメリカでの感染の状況を見ながらになる」と述べ、アメリカで感染拡大が続いていることを念頭に、安全を優先して判断する姿勢を示しました。