コロナ影響でツアー中止 プロテニス選手が試合をネット配信

コロナ影響でツアー中止 プロテニス選手が試合をネット配信
世界各地で行われるツアー大会が相次いで中止となるなど、新型コロナウイルスの影響を受けているプロのテニス選手たちが感染防止策を徹底したうえで試合を行い、その様子をインターネットで配信しました。
このイベントは、新型コロナウイルスの影響でテニスのツアー大会が相次いで中止となる中、ファンに楽しんでもらおうと車いすテニスの世界ランキング1位の国枝慎吾選手とテニスの世界ランキングで112位のダニエル太郎選手が呼びかけて行われました。

イベントは、人が集まらないように開催場所を公表せずに無観客で実施され、インターネットで配信された試合では選手自身がボールを拾ったり、試合後のあいさつは握手の代わりにラケットを重ねたりするなど感染防止策を徹底して行われました。

28日は合わせて6試合が行われこのうち、「ニューミックス」と名付けて行われた試合では、ふだんの大会では見ることのできない車いすテニスの選手とテニスの選手がペアを組み、国枝選手がダニエル選手の鋭いストロークに素早く反応して打ち返したり、ネット際のプレーでポイントを奪ったりして、インターネットを通してファンを楽しませていました。

試合後 2選手は

試合を終えたあと、国枝選手はオンラインで取材に応じ「ニューミックスの試合は、ふだんの車いすテニスと比べてラリーのテンポが早かったが、プレーをしていてとてもワクワクした。車いすテニスとテニスの垣根の低さや魅力を伝えられたと思う」と話していました。

また、イベントに参加したテニスの世界ランキングで現在48位の西岡良仁選手は「3月上旬から今まで試合をしていなかったので本当に楽しみにしていた。こうした機会を通じて少しずつ試合の感覚を戻していきたい」と話していました。