社会

富士山などのツアー “料金前払いで観光ガイド支援を”

新型コロナウイルスの影響で、富士山の登山道が閉鎖されるなどして、この夏の仕事がなくなったガイドを支援しようと、山梨県と静岡県のツアー会社などが、来年以降のツアー料金を利用者に前払いしてもらい、当面の活動資金に充てるプロジェクトを始めました。
ことしの夏は、新型コロナウイルスの影響で、富士山の登山道が閉鎖されるほか、樹海や富士五湖などでの体験ツアーも中止が相次いで、ガイドの収入はほぼゼロになるなど深刻な打撃を受けています。

こうした中、山梨県と静岡県でツアーを行う10の事業者は、ガイドたちの当面の資金を確保しようとクラウドファンディングを始めました。

このクラウドファンディングは「ふじさん『さき旅』プロジェクト」と名付けられ、富士山信仰に関係する場所を巡るツアーや富士五湖でのカヤック体験など、各事業者が来年4月から令和5年3月までに行うツアーの代金を利用者に前払いしてもらい、ガイドの収入に充てるなど事業者が資金を確保できる仕組みです。

企画した事業者の1人の舟津章子さんは「このままでは、廃業するガイドも出てしまうおそれがあるので、今後も富士山を楽しんでもらうためにも、ぜひ応援してもらいたい」と話しています。

このプロジェクトは、ことし8月10日まで受け付けているということです。

特集

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。