震災語り部 4か月ぶりに活動再開 宮城 石巻

震災語り部 4か月ぶりに活動再開 宮城 石巻
新型コロナウイルスの影響で中止していた宮城県石巻市の震災伝承施設での語り部活動が約4か月ぶりに再開されました。
石巻市にある震災伝承施設「南浜つなぐ館」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、月に1回行っていた地域住民の語り部活動をことし2月下旬から中止していました。

語り部活動は、県内での感染が落ち着いたことなどから、27日に約4か月ぶりに再開されました。

この日は、震災前、施設の近くに50年以上住んでいた高橋政樹さんが担当し、震災前の地域を復元した模型を使いながら、地震が起きたあと、近くの小学校に避難したときの様子などを伝えていました。

語り部の様子はオンラインでも公開され、県内外から約10人が参加したということです。

オンラインで参加した盛岡市の50代男性は「現地で聞くよりも迫力は劣りますが、語り部の方が伝えたいことはよくわかりました」と話していました。

施設を運営する「3.11みらいサポート」の藤間千尋さんは「新型コロナウイルスの影響で私たちの団体だけでも2500人分のキャンセルが出ています。オンラインを活用しながら教訓を伝えていきたい」と話していました。