コロナ禍の災害に備え「分散避難」呼びかけ 西日本豪雨被災地

コロナ禍の災害に備え「分散避難」呼びかけ 西日本豪雨被災地
おととしの西日本豪雨で、大きな被害が出た広島県坂町で防災講座が開かれ、町の担当者が避難所でのいわゆる「3密」を防ぐために親族の家などに避難する「分散避難」を検討するよう呼びかけました。
この講座は、坂町地域支え合いセンターが開いたもので、地元の高齢者30人余りが参加しました。

この中で、センターの担当者は、関連死を含めて坂町で19人が亡くなったおととしの豪雨災害を教訓に、自宅の周辺などで災害の危険が高い場所をハザードマップで確認する必要があると強調しました。

そのうえで、避難所でいわゆる「3密」になるのを防ぐため、親族や友人の家など避難所以外の安全な場所に避難する「分散避難」を検討するよう呼びかけました。

参加した80代男性は「おととしの災害では、自宅に土砂が入り込んで被災しました。早めの避難が大事だと思いますし、避難先ではマスクの着用や検温の徹底など、感染防止の対策をしっかりしたいです」と話していました。