外出自粛で家庭内トラブル増加のおそれ 弁護士会が電話相談

外出自粛で家庭内トラブル増加のおそれ 弁護士会が電話相談
新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、家庭内でのトラブルが増えるおそれがあるとされていて、東京の3つの弁護士会などは、夫婦間での暴力や離婚に関する問題など、女性の悩みについて弁護士が無料で相談に応じる電話相談を行いました。
この「女性の権利110番」は、東京の3つの弁護士会などが毎年、行っていて、弁護士やシングルマザーの支援団体の担当者などが、女性からの相談に対応しました。

ことしは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各地で外出の自粛が呼びかけられる中、DV=ドメスティックバイオレンスや児童虐待が増えるおそれがあるとされていて、相談員は、間に仕切り板を設置するなどして電話で相談に応じていました。

このうち、40代女性は「別居中の夫に対して、生活費を請求する調停を申し立てているが、新型コロナウイルスの影響で調停が進まず、仕事も失ったため不安だ」といった相談が寄せられ、弁護士は、調停が再開した時に、収入が下がったことを証明する書類を改めて裁判所に提出することなどをアドバイスしていました。

このほか、外出自粛の期間中に夫からの暴力や暴言に悩む女性からの相談も寄せられていました。

相談に対応した田中紀子弁護士は「新型コロナウイルスの影響でより生活に苦しむ女性が多い。この電話相談を解決の足がかりにしてほしい」と話していました。