社会

保育士の休業補償 不払い相次ぐ 労組が無料電話相談

新型コロナウイルスの影響で、仕事を休まざる得なくなった保育士への休業補償が支払われていないケースが相次いでいるとして、保育士などの組合が無料の電話相談を行い、「休んでいた間、賃金がほとんど支払われなかった」といった相談が寄せられました。
電話相談を行っているのは、保育士などで作る労働組合の「介護・保育ユニオン」です。

全国では、多くの保育士が休園や登園自粛の影響で休まざるを得なくなりましたが、組合には休業補償がないといった声や、強制的に有給扱いにさせられたといった声が寄せられています。

27日も、「休んでいる間、賃金がほとんど支払われなかった」といった相談が寄せられていました。

この問題では、国も対応に乗り出し、認可施設については国や自治体から人件費を含む運営費用がほぼこれまでどおり支給されていることから、通常と同じ水準の賃金を支給するよう、先月と今月の2度にわたって通知しています。

「介護・保育ユニオン」共同代表の三浦かおりさんは「運営費用の使いみちを事業主が自由に決められるため、保育士はふだんから低賃金になっているうえ、このような問題が起きていると考えられる。運営費用の使いみちを制限するよう国に求めていきたい」と話していました。

電話相談は、28日も0120-333-774で、午後1時から午後5時まで受け付けられます。

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