花火大会中止で家庭用花火が人気 去年比売上3割増のメーカーも

花火大会中止で家庭用花火が人気 去年比売上3割増のメーカーも
新型コロナウイルスの影響で全国の花火大会の8割以上が中止となっています。一方で、花火メーカーの中には、量販店で販売される家庭用花火の売り上げが去年に比べて3割増えているところもあり、夏に向けて出荷数を増やしていきたいとしています。
全国の花火メーカーなどによる日本煙火協会によりますと、ことしは全国の花火大会の8割以上が中止となり、打ち上げ花火の発注もほとんどない状態だということです。

一方で、愛知に本社がある花火メーカー「若松屋」では、量販店で販売される家庭用花火の売れ行きが好調で、今月に入って、線香花火や手持ち花火などの売り上げが去年の同じ時期と比べ3割増えているということです。

花火メーカーによりますと「子どもに花火を見せたい」と話す親子連れなどから人気で、今後は、煙が出ないタイプの花火など家庭でも気軽に楽しめる種類を例年より多く出荷する予定だということです。

花火メーカーの若松屋東京支店の石井誠営業課長は、「花火大会の相次ぐ中止で業界は厳しい状態なので、家庭用の花火の売り上げに期待しています。この機会に、皆さんも子どもと一緒に楽しんでほしいです」と話していました。

家庭用花火を買いに来た人は

東京 目黒区にあるディスカウントストアでも、家庭用の花火を買い求める人の姿が見られました。

東京都目黒区にある「ドン・キホーテ中目黒本店」では、今月に入って家庭用の花火の売り上げが好調だということです。

花火を買い求めに来た都内の女性は、「隅田川の花火大会も中止になってしまったので、子どもに花火を見せたいなと思っています」と話していました。

子ども連れの女性は、「花火大会が中止になって残念ですが手軽なこの花火で楽しみたいと思います」と話していました。