“地域の支援に感謝を”コロナ対応の病院が動画公開 千葉 船橋

“地域の支援に感謝を”コロナ対応の病院が動画公開 千葉 船橋
新型コロナウイルスに感染した患者の対応に当たってきた千葉県船橋市の病院が、差し入れなどで支援してくれた地域の人などへ感謝の気持ちを伝えたいと動画を作って公開しています。
船橋市にある板倉病院では、これまで新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れて治療に当たってきました。

病院には、市内の感染者の数がピークとなった4月下旬ごろから、地元の住民や企業、飲食店など20以上の個人や団体からマスクやフェイスガード、医療用ガウンなどの資材のほか、日夜働く職員のために弁当やお菓子などの食べ物、それに「がんばってください」などと書かれた子どもからの手紙などが次々届くようになったということです。

中には不足が懸念されたマスクを知り合いなどから集めて贈ってくれた人もいて、大いに役立ったといいます。

理事長の梶原崇弘さんは、こうした支援に対して病院からも感謝の気持ちを示したいと、動画を作ることを思いつき、地元の業者の協力を得て撮影と編集を行いました。

完成したおよそ5分の動画では「コロナに対応するのは自分たちの宿命だ」という思いをこめて、人気の4人組バンド「Official髭男dism」の「宿命」という曲を選び、およそ70人の職員がグループに分かれて思い思いに歌っています。

振り付けは各部署でアイデアを出し合い、手話を交えたり、「ありがとう」と書かれた紙を掲げたりして工夫しました。

作成に関わった総務課の女性職員は「各自、工夫してくれてすてきなものになりました。マスクしたまま歌いましたが笑顔や気持ちは届いたと思います」と話していました。

梶原理事長は「患者の受け入れは最初は手探りで、前線に立つ職員の安全と地域の医療の両方を守らなくてはいけないのが正直大変だった」と振り返りました。

そのうえで、地域からの支援について「孤独に戦っているのではないと分かり鼓舞されました。第2波、第3波に向けてこの地域を守るという使命感を持ち対応していきたいです」と話していました。

動画は、板倉病院の公式ウェブサイトで公開されています。